ここ最近、ニュースで取り上げられていたのが、千葉県の犬吠崎マリンパークに取り残されているイルカのハニーの問題です。
この犬吠崎マリンパークは1971年に開館し、一時は年間で30万人ほどのたくさんの人が来場しましたが、時代の推移でしょうか、来場者は減少、耐震工事の必要性などもあり、ついに閉館することになったのです。
この犬吠崎マリンパークにはイルカはハニー一匹ですが、他にも数十羽のペンギンや、多くの魚達が取り残されています。
現在は、かつての職員だった方が、毎日様子を見たり、動物達に餌をあげたり水をかけてやったりすることでなんとか暮らしていますが、個々人の好意だけでどこまで多くの動物達の生命と健康を維持できるのかは分からない状態です。
また、特にイルカは賢い動物とされ、本来群れで生きているので、精神的な問題もあるでしょう。実際、ハニーは、元気があるようには見えず、いつも一人(一匹)で水面にたたずんでいるようにも見えます。
ハニーをはじめとした動物、魚達は、以前は受け渡す場所がありその予定でしたが、その運営先は突然連絡が取れなくなり、行くあてがなくなってしまいました。
この問題が起こった時に思い出されるのが、成人式で起こった晴れ着の会社「はれのひ」のことです。
この会社も、自分達の経営悪化からある日突然連絡がつかなくなり、新成人達はせっかくの記念日に着物が着られなくなるという事態になりました。
ハニーをはじめとした動物、魚達は生き物ですからそれよりさらに責任は重いと言えるでしょう。
そもそもハニーは、水族館にやってきた時から理不尽とも言える人間の仕打ちでその場所へやって来ました。日本の一部地域ではイルカの追い込み漁と呼ばれるものがあります。
これは昔、食べ物が少なかった時代、食料源としてイルカやクジラを網で追い込み捕えるというものでした。
この猟は食べ物が手に入りやすくなった地域では当然必要性のないものですが、古くからある伝統であるという考え(建前)から今も継続されているのです。そして一部の水族館ではそこで捕えたイルカを飼育しており、ハニーもその中の一匹でした。そして悲しいことにハニーの家族はイルカ肉として食用にされてしまったようです。
つまり、ハニーは人間に家族や生きていた環境を奪われたにもかかわらず、我々のためにショーを見せてくれ、その後見捨てられてしまったというわけです。
もちろん、いなくなった無責任な譲渡先等には問題はありますが、この問題は責めることだけで解決することでもないでしょう。
大切なことはこの動物達や魚達を一刻も早く保護すること、そして今後、このような問題を引き起こすイルカ猟や、動物を捕えて観察する施設を私達は必要とすべきなのか検討すべきでしょう。
動物園や水族館はバブルの時代には大変多くの来場者を得ましたが、現在では余程はやっていなければ、年々来場者は減っている所が多いというのが現状のようです。
例えばハニーだけでなく北海道などにはクマ牧場が閉鎖されたことで取り残された熊などもいて、現在も引き渡し先は決まっていないそうです。
また、筆者は千葉にある皆さんも知っている夢の国と呼ばれるテーマパークに行ってきました。しかし、そこで以前とは違う違和感を得たのです。それはなぜかアトラクションが面白く感じられないということでした。
もちろん、そうでなくこの場所が大好きという人もいますし、個人の感覚もあります。
しかし、一方でこうも言えるかもしれません、ネット社会になり入る情報や刺激、世界観が変わり、今までのテーマパークに面白みを感じなくなってしまったのではないかと。
これは今まで娯楽の一大産業であったテレビ、市民の足であった車の産業が伸び悩んでいることとも似ているでしょう。
昔のものが古くなっていくことは悲しいことですが、確かに物の必要性や在り方は変化しているようです。
しかしそれがまだ物や娯楽ならまだしも、生き物の命となると取り返しがつきません。時代の風潮、動物愛護の観点などからして、これからの時代、動物、水族館を維持していくのはかなり困難でしょう。
責任が取れないなら今後、これらの施設は作るべきではないし、必要もないでしょう。
ハニーをはじめとした動物、魚達の問題に現在、具体的な解決法はないのですが、生き物たちを救おうというアクション、投書運動が行われています。風化させないことが大切なので、興味があれば以下の参考サイトを見てみてください。
ハニーを助けるためのアクション、参考サイト↓
http://animals-peace.net/honey/
その他参考サイト↓
http://matome.naver.jp/odai/2143212308497663701
http://www.arcj.org/animals/aquarium/00/id=1352
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written by スペクトル(CW)
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