2018年04月26日

自然災害の多い国だからこそ考えたい、動物達との緊急避難と対策

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災、2016年(平成28年)4月14日の熊本地震、それ以前には1995年(平成7年)1月17日に阪神・淡路大震災と日本は地震や津波による自然災害が非常に多い国です。
災害では多くの人命が失われるのはもちろん、その人達と一緒に暮らしている動物達も地震や津波の脅威にさらされます。このことについては人命が一番に優先されるという意見もあると思いますが、一緒に暮らしている動物が災害で命を落としたり、行方不明になってしまうことは、その時だけでなく後々の人の心にも大きな傷を残すのも事実です。
そこで今回はこれが全ての方法ではありませんが、災害時、動物と一緒に避難するためにしておきたいことや、そのことに関連した情報をまとめました。


災害で消えた小さな命展

災害で消えた小さな命展は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で犠牲になった動物達をその飼い主さん達から依頼を受け、国内や海外の100名の絵本作家、イラストレーター、画家が描いた展覧会です。
震災で犠牲になった多くの動物がいることを知ってほしいことはもちろん、災害時に一緒に暮らしている動物が避難できるような社会になってほしいという思いも込められています。
災害で消えた小さな命展のホームページでは、災害で大切な動物達を失った方々の実体験が綴られた手紙も見ることができます。
そこには災害時に動物達と避難しようとしてどんな問題があったか、それがその後、どんな心の傷を残してしまうのか、そしてペットを同伴して避難できる場所を作ってほしいという願いが込められています。

災害で消えた小さな命展、関連ページ
http://chiisanainochi.com/pub025/petdouhanhinan/PD03_20140414-tegami-usa.html


対策は事前にしておくことが一番重要

家族にしている動物にも犬、猫、爬虫類、小動物、多頭飼いなど様々な種類や状況がありますから、全て共通の対策というものはありませんが、例えば災害時に周囲の人達に避難所へ来ることを断られるのが多いのは大型犬です。
大型犬は体も大きいことから、震災で不安にかられている人には神経を刺激してしまうことが多いからです。
例えば全ての都や県で共通ではありませんが、茨木県の災害時の動物愛玩救護マニュアルでは、一部の大型犬も含めた犬種は、人と同じ避難所に同伴することができないとなっています。※以下参照
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/seiei/kankyo/seiei/envandani/newtop/documents/saigaijiaigandoubutukyugomanyuaru.pdf

このように大型犬の場合、ペットと避難できる場所があればそれでよいのですが、難しいことも多いため、災害時に人と接触する危険を避けるリードはもちろん、普段愛犬とアウトドアに出かけることがある人なら、レジャー用に使用しているテントを車に積んでおくなどするとさらによいでしょう。
小型犬の場合は、いざという時に入れて逃げられるキャリーバッグもすぐに見つかるところに用意しておきましょう。これは犬だけでなく、猫や小動物などでも同様です。
また、避難するケースやテントだけではなく、数日分の餌や、小動物であれば吸水ボトルや、ハムスターなどは歯が伸びすぎてしまうため固いペレットなども用意しておくといいでしょう。
そしてこのことと同様に大切なのがペットの普段からのしつけやワクチン接種です。
避難所ではペットの吠える声や鳴き声、衛生問題などが他の人の神経を刺激してしまいます。キャリーケースにすぐ入れるような訓練もしておくとなおいいでしょう。

その他にも動物の常備薬を準備したり、迷子になった時に分かるように飼い主の情報を記載した紙を用意しておくなど、災害に備えてできることは多くあります。
ペットと家族のように暮らしている人はぜひ以下のサイトも合わせて参照していただければ嬉しく思います。


その他、参考サイト

http://www.animal-navi.com/navi/refuge/hamster.html
https://petlives.jp/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E9%98%B2%E7%81%BD%E5%AF%BE%E7%AD%96/5151

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