2018年03月27日

『動物保護シェルターにボランティアに行ってみました』

ここ数年は忙しくて行けていませんが、十数年ほど前から、時々あるNPOがやっている動物保護シェルターにボランティアに行っています。

そこは、関西にあるのですが、東京にも支部があるほどの規模のもので、とても有名な施設。

そこの代表さんは、なんとイギリス人!

その方は、英語教師として日本に初めてやってきた時、母国イギリスと比べて、日本の動物愛護に関する考え方が全くなっていないことにびっくりしたそうです。

イギリスといえば、世界でも有数の動物愛護先進国。

そんなところから日本に来たら、びっくりするのも当然です。

その方が捨て猫を見つけた時、いつも母国でしているように保護をしようかと近づいたら、同僚が「捨て猫は、噛まれたら危険だし触らないで放っておくのが良い」と言ったそうで、それが信じられなかったそうです。

「この国は、とっても優しい国なのに、動物に対しての考え方はこんなに遅れているのか!」
そう思い、その何年後かに、自分で山奥に土地を購入。
そして、たったひとりきりで、動物の保護活動をしていたそうです。

その後、賛同してくれる方も増え、今でこそ名の知れた動物保護団体になりましたが、それでもまだまだ募金やボランティアに頼るところが大きく、いろいろと大変そうでした。

まず、きっちりしようとすると、動物をきちんと世話できる範囲が決まってきます。

それ以上に動物を詰め込んでしまうと、動物達のQOL(生活の質)が下がってしまいます。
しかし、そこはNPO法人。

いくら面倒をきちんと見きれないようだからと思っても、「引き取って欲しい」と電話をかけてくる人の依頼を断るようであれば、容赦なく罵声が飛んできます。

「募金だけ募って、動物の面倒はみないのか」
だの、
「おたくが引き取ってくれなければ、その辺に捨てる」
だの、
「引き取ってくれないのであれば、保健所に連れていく」
だの。

もう、それはそれは、人間のエゴを見せつけられた思いでいっぱいになりました。

善意で、頑張って保護して行動している人たちに向かって投げかける言葉ではありませんでした。

里親さんに出すのだって、大変でした。

きっちりしようと思うからこそ、里親さんの元で幸せになってほしいと願いますよね?

そこで、その団体では、里親さんに「誓約書」を書いてもらっていたのですが、またそれも批判の種になりました。

「分厚い誓約書を書かせるなんて、里親に対する敬意はないのか」
「なぜハンコをつかなければならないのか」
「せっかく里親になってやろうとしたのに、その態度はなんだ」

などと・・・。

誓約書と言っても、本当にそれは動物達のためを思うからこその内容で、私は特に上から目線だとかは全く思ったことはありません。

(例えば、これ以上不幸な子を増やさないために、避妊去勢はお願いしていることや、万が一引っ越す事・子供が出来た場合などがあっても一生面倒をみることなど)

とにかく、みんな汗水垂らして頑張っているのに、割にあわないし、なんて大変な仕事なんだろう、と思いました。

さらに、その大変な仕事をしてくれているのが、外国の方ということに対して、なんか同じ日本人として恥ずかしくなりました。

今では同じような動物シェルターがだんだんと増えてきました。
けれど、やはりNPOということで、世間の見る目はまだまだ厳しいところがあります。

これから、そういった団体に、もっと協力的な目が向けられますように。
そして、日本の動物達が、もっと幸せに暮らせますように。

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『動物保護施設にボランティアに行ってみた』(某動物保護施設にボランティアに行った話)
by B.C(CW)

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